ASSASSIN'S CREED IIクリア感想


アサシン クリードIIをクリア。羽集め以外は全部やったかな。
前作よりはゲーム部分が洗練される一方、話がやや大味になっており、まさに「大作ARPG」になってきたなあという印象。個人的には前作の方が好きだったけれど、止め時が分からない没入感はとても楽しめ、とりあえず3部作は全部やろう、と思わせてくれる仕上がり。
まさに、上のゲームプレイ・トレイラーがそのまま遊べる感じ。こういうのが好きな人、チェーザレあたりの歴史が好きな人、旅行好きな人で興味があればお薦め。


特に、サブ・ミッションがサイズダウンされて飽きないようになったことと、思うさま走り回れるステージ(アサシン墓所とか)が追加された点は良かった。鬼ごっこ楽しい!
更に使える武器の数・モーション共に増えたし、前作以上に華麗な暗殺が可能になっててそれも楽しい。
ただ、ヴィジュアルが前も書いたように妙にマンガチックになってきたので個人的に減点。
前作の中東はあれで良かったんだけど、15世紀頃の建築に今の質感が合ってない気がする。ヤケにずんぐりむっくりに見えるのがかなり痛い。
加えて、今回からイベントの演出がモタついてて、「その台詞要らねぇだろ!」「その仕草わざわざイベントで再現する意味あんの?」みたいなツッコミを何度も入れなきゃならんのがきつかった。
吹替えの声も個人的にはちょっと・・・。女盗賊のキンキン声には殺意を覚えてしまった。老けエツィオのムリヤリ加減は笑えたので良いです。
以下、ネタバレありますので未クリアの方回避願います。


ストーリーはちょっと腰砕けになってきた。
歴史の改変にしても、結局メインストリームの根幹には関われてないのが切ない。ヴィンチ村出身の画家はストーリー自体に深く関わってくるわけではなかったし、出る出ると評判のマキアヴェリの出演は一瞬だし。
それと個人的には、暗殺者は日陰者であって欲しいので、エツィオに馴染めなくてなー。いや、素直な良い子だとは思うんだけど、余りに危険な思想に疑問を持つこともなく染まっていくのは怖かった。その割に最後あまりにもあっさり悟りすぎたエンディングはマジで謎だった。
そもそも初めの方、アサシン世界のアレコレに対してまったく興味を示さないのはおかしいだろ・・・。で、そこまで無関心な割に、エンディングでやたら話に割って入ってきて「お前の好奇心のツボはどこなのさ!」と突っ込んでしまったり。


むしろプレイ中は被検体16号の映像が面白くなってしまったんだけど、こっちもだんだんと腰砕けになり。
歴史上の大事件何もかもをエデンの果実のせいにしちゃうのはちょっと芸がなさすぎじゃね?
「あの事件はテンプル騎士団の陰謀だった!」「あの事件はエデンの果実の助けを借りて行われた!」ばっかり。
どうせ嘘つくなら、もっと事件の解釈そのものを変えてしまうようなサプライズが欲しかった。
あ、でもアサシンが神と人とのミッシングリンクっていうのは面白い。
そういうの大好きなので、今後ともぜひ無茶苦茶なことを言って欲しいと思います。


ちなみに、アルタイルと袂を分かったマリクが密かに結社をつくり、それが後のピンカートン探偵社だったってのは良かったなー。労働者の敵と誹られる裏で、民衆に紛れ込むアサシンの暴走を食い止めるべく日々監視していただなんて!
・・・嘘です。
そんな事実はありませんでした。ガッカリしました。
マリクがほとんど出てこないので、辛くて妄想してみただけです。いや、ニコラ・テスラ出てきたのがすっごく嬉しかったもので。


もうこうなったら、神と対立する第三勢力が恐竜で、改造される前の人類・アサシンにエデンの果実を渡したのは実は奴ら(つまり「蛇」!)。しかも神の真の姿はネズミだったのだー!
・・・とかやってくんないかしら。もう何の話かわかんなくなるけど。

アサシン クリードII【CEROレーティング「Z」】 - PS3

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