2013年9月に観た映画



<映画館>
パシフィック・リム(吹替) / World War Z / 貞子3D2 / 悪いやつら /
The World's End / ザ・エンド /


<映画館以外>
リング(再) / リング2(再) / リング0 バースデイ(再) / 気狂いピエロの決闘 /
籠の中の乙女 / アルゴ(再) / アパートメント:143 / ザ・チャイルド:悪魔の起源 /


★印象に残ったもの
<映画館>

  • 貞子3D2
  • The World's End



<映画館以外>



<映画館>
パシフィック・リム(吹替)】[TOHOシネマズ(川崎)]
(泣いています)


World War Z[TOHOシネマズ日劇(有楽町)]
3D
ブラピがみんなに迷惑かけながら自身も踏んだり蹴ったりな目に遭う(メタ的な意味で)お話でした。
どのシーン観ても「ああー、お金かかってるー、回収できたかしらー」というのが気掛かりになってる時点でなんかある意味爽快。
小難しいことを言わない(たぶん色々あったんだよ)お話づくりは意外と好感持てたんですが、なんかゾンビは添え物っぽくて、これゾンビ映画っていうのはなんか違うんじゃないかと途中から首を傾げておりました。
パルクールゾンビ(豪快に落下)とかは良かったけどね。
あんだけ長期間寝返りばっか打ってりゃまあ、原作の持つ面白さが活かされる訳もないというのは予測できたんだけど、ウォーキング・デッドというモンスター番組や終末モノの秀作が続々作られる中でこれだけの規模でゾンビ映画を撮るという無茶を良く形にしたなぁと。
しかし最後の素っ頓狂なMUSEのエンディングテーマだけはどうにかなんねかったかね(笑)ありゃあ酷い。どいひー。
あと最後の研究所ラビリンス、しょうもなかったなぁ。脱力して何度か吹いてしまった。
でもなんというか、転ぶってわかりきってた子どもが転んだけどぶずぶず言いながらもなんとかかんとか泣かないでこっちまで頑張って来た、みたいな映画でした。憎めない。なんかかわいい。
CMでやってた「ゾンビがウォール・マリア登攀して突破」も実際劇中で観るとけっこう派手で面白かったです。
人がほんとゴミのようにゾンビなので、デッドライジングみたいでもあったな。
ただ、3Dにする意味は、まっっったくない!!!!ゾンビぜんぜん飛んでこねぇ!!!!(ゾンビは飛ばなくてよろしい)
宿題片付けたような奇妙な気分です。


【貞子3D2】[TOHOシネマズ(渋谷)]
スマ4Dちょうたのしい


【悪いやつら】[シネマート(新宿)]
完全にチェ・ミンシクを愛でるための映画だった!!!はああああ、オッサンムカつくーーーー(褒めてます)
勝手に韓国のヤクザvs警察の歴史の話だと思ってた。むしろ韓国ヤクザ(の一派、なのかな?)の成り立ちの裏にいた、異様に顔が広くて口だけは立つオッサンの一代記だった。韓国の親族こええ。ほんまもんの「族」じゃ…もっとアウトレイジ的なショウアップされた暴力を期待してたんだけど、むしろ寅さん的笑いの要素が多め。
テンポも悪いしバランスも悪いのに、チェ・ミンシクがぐわーって暴れると全部どうでもよくなっちゃう。トラヴィスの真似までしおってからに。
あと相変わらず韓国の警察(今回は検察もですよー)しぬほど怖いんだけど、もうあれデフォでいいんだろうか。最後の大捕物、毎度のようにどっちがヤクザでどっちが警察なんだかわからん(;´Д`)鉄パイプ持ってんだぜ、検挙に向かう警察が…
そんでもう、チェ・ミンシクですよ、ちぇみんしく!まー、腹立つわかわいわでよけいに腹立つオッサン!極道を私利私欲でぶん回す半端者なんだけど、異様すぎる存在感と愛敬でヤクザのおやびんもノックアウトされる始末。もうお前らくっついちゃえよ…
というわけで韓国暴力映画好きはマストですよ『悪いやつら』。身近にいたら死んで欲しくてたまらんだろうなー


【The World's End】[したコメ(したコメ)]
大人になれなかった貴方のための物語。クズだとか馬鹿だとか役に立たないとか。「社会」に追いつこうと頑張ってみたのに、結局上手くいかないではぐれている。でもね、私は「可哀想」なんかじゃないんだよ。そんな泣き笑いの物語。いいからビール持ってこい!私は自由なんだよ!!うるせえんだよ、ばーかばーか!!!!


【ザ・エンド】[HTC(渋谷)]
結構おもしろかった、というかこれ回路とカリスマを噛んで砕いたみたいな。スペインDE黒沢清みたいな話でした。びっくり。(ちなみにジじゃなくてザです。合ってます。)
スペイン・スクリーム・エフェクトの1作品。話はモロ『回路』(の主題をもっと単純かつ卑近なものにした)で、翻案なんじゃないかと思ったくらい。でしたが、原作あるんですね。宗教の匂いもかなり。
スペインの文化的背景を知らないので、パンフとかあると嬉しかったにゃあ。
冒頭から積極的に登場人物たちの愛情の矢印を匂わせる演出(すごく丁寧で巧み)があるんだけど、あの辺りと宗教の事情、そして原作の筋を載せるだけでもかなりパンフっぽいもの作れたと思うんだよねえ。
というワガママが頭から離れない。
あとなんとなく『イントルーダーズ』とか思い出すかなーとか思ってたら製作のうちの1人が関わってました。ほええ。
すごくシアターNでやりそうな匂いがして、リラックスして楽しめました。
しかしなんで邦題「ザ」付けたかな。据わりが悪くてかなわん。




<映画館以外>
気狂いピエロの決闘[WOWOW]
力技で押し切られる感じなんだけど異様に素晴らしい。大好き。悲しいねえ。


籠の中の乙女[WOWOW]
うおおおおお、わたしこれ好きだーーーー!ハネケより抜けがあるぶん愉しい!!(と言うとまるで私が人非人のようなのですが)


【アルゴ】[WOWOW]
やっぱり好きになれない。いくら娯楽作とはいえ、サヘルどうなったんだろう。


アパートメント:143[WOWOW]
凡百のPOVと侮るなかれ、細部まできっちり作り込まれ、計算された作品。実録というよりは「記録」映像を目指していて新鮮なアプローチ。確かに、「プロフェッショナル」と呼ばれる人たちならこういう分析をするだろうなという納得が生まれる。たとえば最後まで大切な機材には(秘密保持のための)モザイクがかかっている。こういう細やかな気の配り方が、物語に説得力を与えるんだという見本のような映画。面白かった。


【ザ・チャイルド:悪魔の起源】[WOWOW]
みなくていい