NieR Replicant - 饒舌な悲劇


ここ数日さんざっぱら呟いていた『ニーア レプリカント』をとりあえずクリア。
過去に『DRAG ON DRAGOON』でプレイヤーの斜め裏を逝く「RPG」を作ったチームが再集結しての新作と聞いて、かなり期待してやりました。
全エンディングみた結果の感想をメモ。


なんというか…中学生まっしぐら。な、ゲームでした。
いや、批判してるわけではないっす。
それはそれで大事なことだし、私が対象年齢から外れてしまったというだけで、対象年齢のユーザーがやれば心に深く残る作品かと。
特に物語の構成・演出(特に音楽)は図抜けて良かったです。
ゲーム部分もDODの頃に比べればダンチで面白いし。


ただ、ありがちな悲劇・オハナシの大安売りという印象は否めず。下手に小綺麗にまとめたせいで、物語の底の浅さを自ら露呈してしまった点は非常に残念。
このゲームを表すとき「ちょっと変わった」と表現が多用されるようですが、むしろ個人的には「ありがち」すぎて疲れることが多かったし、2周目の追加要素もせっかく1周目で「それとなく匂わせていた」演出を自ら詳細に語ってしまうので情緒もヘッタクレもなくなっているし。
その辺、DODでは「良いあざとさ」だったものが今回は「悪いあざとさ」に転んでしまっているので、DODファンはその辺を留意されるとよろしいかと。DODの「何が起きてるのかわかりません>< ゆうしゃ?何ソレ食えるの?あ、あかごだってー!?」というアホなノリが楽しかった向きは特に。
スタッフは狙ってやってるんだろうか。天然部分との見極めが難しい。


ニーア レプリカント(特典なし) - PS3

ニーア レプリカント(特典なし) - PS3